ティール組織(Teal Organization)について1 〜青緑は他の色を内包する〜

経営と組織観
2017年の始めごろ「Teal(ティール)読み解き会(*1)」に何度か参加させてもらいましたが、今年に入ってにわかにSNSタイムラインやニュース記事でTealに関する話題が目に入るようになってきましたので、押し寄せる情報洪水に溺れる前にこの1年間自分なりに考えたことを文章にしておこうかと思います。

*1 Teal読み解き会:Teal(ティール), Reinventing Organization(リインベンティング オーガニゼーション), Holacracy(ホラクラシー)といった組織思想を話しあう会。それぞれの言葉の意味についてはネットに記事がヒットするので適宜検索してみてください。

表現がうまい!

まず第一印象は、「Tealとはよくぞ言ってくれました、フレデリック・ラルーさん!(『Reinventing Organization』著者)」ということでした。(会ったことないですけど。)

私は大学時代、複雑系科学のゼミに入っていて、特に経営や組織、コミュニティーのあり方の視点から卒業論文を書きました。

人の集団というものがどのように組織化されるかは、自然界に存在する生命体にとてもよく似ていて、その比較が単純に面白く、「Tealとは生命体型組織のことである」と聞いたときは、人の集団(*2)を複雑系として捉えたときのあり様をうまく表現したものだと膝を打ったのでありました。

*2 ここでの「人の集団」は、「組織」「チーム」「コミュニティ」といった言葉に置き換えてもよしです。

違和感も・・

一方で、違和感を持っているのはTeal色(直訳は青緑色、マガモの頭の羽の色という意味)は、組織の発達段階の最上位概念で進化の先の色である、という考え方です。

曰く、組織はRed(赤色), Amber(琥珀色), Orange(橙色), Green(緑色)と進化してきて、いま、Teal(青緑色, 鴨の頭の色)へと進化している(orしつつある)らしいのですが、私なりに1年考えてみてどうもしっくりこない。

「みんな、Teal色にこれから進化しようぜ!」という暗黙のメッセージを私はどうしても感じてしまうのです。

いえ、各所解説では、組織はTeal色が最良というわけでは無く他色を包含した色であり、場合によってはGreen色やOrange色がいいときもある。

部署ごとに色が違ったりその時期によっても変わるから、時と場合に応じてTeal色を取り入れていけば良い、と言われていることは知っています。

であるならば、Red, Amber, Orange Greenの4色の重なる中心にTealという新しい組織のあり方が生まれつつある、でいいはずです。

どうしても組織の最新の進化形態がTeal色だからそちらに向かおうという含みを感じてしまい、「うちはOrangeだからまずいんじゃないか」といった余計な不安を生みつつありちょっと気の毒です。(そのくらい大きく看板を掲げないと世間に見向きもされないのかもしれませんが。)

<続く>

注)この記事は、Facebookにて2018年2月19日に公開した記事に加筆修正を行ったものです。

記:ワークショップ設計所 小寺
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