(インターン生より) ワークショップ設計体験記[2]

ファシリテーターとは、ワークショップとは

2019年2月2日

2019年2月2日の13時半。初めてファシリテーターとして立った瞬間だった。お昼過ぎに何度もセリフを読み返していたので、大丈夫だと思ってたが、13時半に近づくにつれセリフが頭から抜けていった。とても不思議な感覚で、今思えばかえってよかったのかもしれない。

13時半になり、私のワークショップが始まった。事務連絡を簡単にした後、参加者同士が自己紹介をするワークを行ってもらったが、自己紹介に予想以上に時間がかかってしまった。少し巻きたいなと思いつつも、「参加者が気持ちよく自己紹介を終えるのが優先だな」と判断し、参加者が作業を終えるまで静かに待った。

また、目玉のワークを行ってもらった時も予想より時間がかかってしまった。ワークショップ終盤には「終わらないかもしれない」とふと思った。予想が的中し、当初の予定よりも15分オーバーでワークショップを終えた。

ワークショップ設計を終えて

ワークショップ終えた時、緊張から解放されたせいか、肩がとても軽くなった。それと同時に、何とか終えた感じだったので、少し不完全燃焼な感じがあった。なのでワークショップ終了後カフェに行き、その延長的なことを行った(主にお互いを知る対話で終わってしまいましたが)

当初、2時間のワークショップはとても長いものだと勝手に思っていたが、実際に行ってみると2時間はとても短く感じた。倍の4時間くらいあってもいいと思った。

私のワークショップが終わり、数日後、小寺さんとお会いした。その時の小寺さんの第一声が、「大成功だったみたいね!」だった。参加者のひとりから情報が伝わっていたのは知ってたが、お世辞で言っているんじゃないのかなというのが正直な感想だ。というのも、私が行ったワークショップに関して「何も覚えていない」からだ。流れは覚えているのだが、あの時何と言ってたのか、どういう振る舞いをしていたのかなど何一つ覚えていない。

この覚えていないことがどうやら成功みたいで、小寺さんが言うには「失敗した時の方がセリフなどを鮮明に覚えている」とのこと。

その言葉を聞くと、確かに成功したのかもしれないと感じた。良いスタートダッシュが切れたと感じたが、先日行ったワークショップを成功と思うと、さらにクオリティが高いものは作れなくなると感じたので、喜ぶのはその日だけにしておこうと思った。

小寺さんに2019年2月2日のワークショップを振り返る時間をとってもらい、多くのアドバイスを頂いた。すべてを書くと膨大なページになるので、一部抜粋して書くことにする。

(一部抜粋内容)

  • 私のワークショップでは15分、時間がオーバーしたが、どこで時間を巻くか、巻かないのかがわからなっかった。なので時間を巻くタイミングの基準をご教示頂いた。
  • その基準とは、「タネ」が達成できているかどうかだ。
  • 時間をたくさん使えばいいというのではなく、「タネ」が達成できたら時間を巻くし、そうでなければ時間をかける、ということを学んだ。
  • 残りのアドバイスの詳細な内容を知りたい方は、小寺さんに連絡することをお勧めする。

全セッションを終えて

全セッションを終えて、一つ意識してることがある。

それは「相手が話すまで待つ」ということだ。

小寺さんのセッションにおいて、私は相手が話すまで待つことができなかった(自分ではできていたつもりなのに)。結局相手が話すのを待たず、自分が「ああだ、こうだ」と話すのは単なる自分の考えの押し付けでしかないことに気づかされた(もちろんケースバイケース)

相手が話し始めるまで待つことを意識していると、相手が思っていること、感じていることを引き出せるようになった気がした(会社で、相手が話すまで待つことを意識したところ、相手の思いや感じていることが分かるようになった)

また、待つことができたおかげで、「相手を説得しようとして、自分ばかりしゃべる人がいる。相手に十分しゃべらせるのだ。相手のことは相手がいちばんよく知っている。だから、その当人にしゃべらせることだ。」というカーネギーの言葉の意味が理解できた気がする。

セッションは全て終了したが、ファシリテーターとして未熟であると感じているため、これからも小寺さんに教えを乞いたいと考えている。

最後になるが、私の記事を見て「ファシリテーターをやってみたい!」と感じた方がいれば幸いである。

記:インターンシップ生 松本
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