(インターン生より) ファシリテーターと講師は違うのか

読みもの

チームビルディングの研修において、講師の方がよく「私はファシリテーターです!」と名乗るのはなぜだろうか。
(私は過去何度かチームビルディングの研修に参加したが、どの講師の方も皆ファシリテーターを名乗っていた。)

なぜ講師の方は、自分を「講師」とは名乗らないのであろうかという疑問を持ったので、ファシリテーターという言葉について調べ、少し考えてみることにした。

ファシリテーターとは

ファシリテーターとは以下のように記される役割だ。

ファシリテーターとは(1)個人の成長と集団の成熟、(2)成果を創出すること、この2つの視点からグループや組織のコミュニケーションを設計し、その空間を進行する役割を指します。

ファシリテーターとは|ワークショップ設計所 より引用
(最終閲覧日:2018年10月24日)

ファシリテーターと名乗りながら講師になっていた

チームビルディングの研修を担当していた講師は、「私たちが何かを教えるのではなく、気づかせてあげます!」という意図があったので、自らをファシリテーターと名乗ったと私は考えている。

しかしながら、ファシリテーターの用語を確認した際、私の受けた研修に対して妙な違和感を覚えた。
なぜならば、私が参加したチームビルディングの研修において講師(ファシリテーターと名乗っていた人)は、参加者数人の意見を聞いて、講師側があらかじめ用意した解答(気づき)が出たとき、参加者側の意見を聞くのを止めていたからだ。
ゆえに私は、「参加者に対して、結局講師側の意見を述べているな」と感じてしまった。

ファシリテーターの役割は(1)個人の成長と集団の成熟、(2)成果を創出することのサポート。従って、チームビルディングの研修中に参加者ひとり一人の意見を取り入れ、チームはどうあるべきなのかについて議論させるべきではないだろうかと考えている。

ファシリテーターという役割を遂行するには

私が参加したチームビルディングの研修においては「発言した人の意見が参加者全員の気づき」になっていたので、ファシリテーターという役割を遂行するためには、発言をしない人(あるいは恥ずかしがりの人)が発言を是非させてくれ!と思いたくなるような雰囲気を作るべきであると強く感じている。

私は、参加者全員が発言をし、想定していなかった気づきが生まれたのなら、ファシリテーターという役割を遂行できていたと思う。

記:インターンシップ生 松本
同じ著者の読みもの

コメントツリー