この論文1は、幼児を対象に減塩をすべきであると訴えかけているのだが、そこで面白いと感じたのは、ファシリテーターを導入した点であると感じた。
ファシリテーターを導入することで、自分の考えをシェアできるだけでなく、相手の思ったことも同時に知ることができる。
さらに言葉にさせることで、どれだけ幼児が理解しているかがわかる。私は、先生が幼児に対して何かを一方的に教える現在の教育を打ち砕くような手段だと感心してしまった。
問題点の抽出
ファシリテーターを導入したこの講義で、「内容を正しく理解できていない幼児が何人いるのかはっきりわからなかったこと」などの問題が挙げられていた。
今回はこの問題点に絞り、どうファシリテーターが解決すべきなのか、独自の考えを論考してみる。
幼児全員が発言することは可能なのか
そもそも全員が自分の考え等をシェアしていれば、この悩みは解決済みになるわけだが…。
(この悩みは論文中以外でも日常茶飯事だと思います)
この論文のページ32の考察においても、発言を積極的にする幼児(全体の12%)もいれば、そうでない幼児(全体の11%)と述べているが2、私はなにも発言しないことが悪いと示唆しているわけではない。
消極的な幼児は講義内容がわかっていなく発言をしていないのか、それともただ黙っているだけなのか。
この問題を解決すべく全体の11%を再度召集し、話し合うべきだと感じた。
消極的な幼児同士で再度ディスカッションを
前項目の続きになってしまうが、発言を控えていた幼児(全体の11%)を再度召集し、話し合いをさせると、どうなるかを推測してみた。
私の予想では、消極的な子を集めると、その中でも積極的な子とそうでない子に別れると考えている。
「自分の考え(気付き)を述べたらその場から抜ける」というルールを適用すると、徐々にグループの人数は減っていき、最終的には2人だけが残る。
その2人がシェアをすることで、何人の幼児が理解しているか否かが明確になると感じた。
全員の意見を抽出することで、何パーセントの幼児が理解しているのかが明白になるのではないだろうか。
とはいっても全員が気付きを得ること(内容を理解すること)が非常に重要!
私は「全員」が内容を理解し、気付きを得ることが非常に重要であると考えている。なぜなら、もったいないからだ…。
たとえば、気付きが全くない子がその場にいたとしよう。
その場にいても退屈だし、時間がもったいない。
講義を受けずに自分が好きな番組(アンパンマンなど)を見ている方がよほど充実していると思う。
せっかく受けるのだから、全員が何かしらの気付きを得てもらいたいもの。
ファシリテーターはその場の促進者になるだけでなく、誰が内容を理解できていないかを把握し、その子のフォローもすることが重要なのではないだろうか。
記:インターンシップ生 松本
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