ワークショップであるもの
これは漠然とワークショップに興味をもちながらも、今のところ特に何も動いてない方へのヒントになれば幸いと思い、記しておくメモです。
こんなことを感じている、
望んでいる、考えている。
だから今日この場を設けてみました。
参加してくれているそこのあなた、
ちょっと、これについて一緒に考えてみようじゃないか。
まずは、しよう。
次に、 について話し合ってみよう。
それから、してみよう。
どうだい、同意できるかい?
それとも違う意見かい?
君は?あなたは? うんうん、なるほどねー。
聞けてよかった。
一緒に考えてくれてありがとう。
もしあなたがよければ、
してくれると嬉しいのだけど。
こういう進め方は、ワークショップっぽいですね。
ちなみに…
最後の「してくれると嬉しい」は、企画者が相手にどこまで求めたいかで、ワークショップの設計は、かなり変わります。
求めるだけなら個人の(組織なら組織の)自由です。
働きかけた相手がその通りに考え、同意し、行動してくれるかはまた別ですが。
を急いで求めすぎると、同意してもらえないことも多いです。
仲良くなっていないのにプロポーズするのと似ています。
よく知り合っておらず、じっくり自分の気持ちを考える余裕もなく、「今、YesかNoか決めて!」といわれたら、リスクを考えてNoと言ってしまいがちではありませんか。
もっと適切な手順を踏めばYesになったかもしれないのに……もったいないことです。
どんな順番で、どんな風に進めれば、「してくれると嬉しい」という自分の考えを理解してもらい、さらに同意まで貰える可能性を高められるか。
ワークショップを作ることが苦手という方は、自分がのぞむ結果を出すのに必要な時間、アプローチ、情報量、それらの適切な順番etc.そういったことの妥当解の求め方にピンとこない方が場合が多いように思います。
「ワークショップが設計できる」状態とは、この案ならうまくいきそうだ、こっちの進め方だとうまくいかなそうだ、という見通しや優先順位付けを自分ひとりでつけられる、ということです。
これ、仮に自力で当日進行(ファシリテーション)ができる方でも、意外に教えられません。
素晴らしい業績を出す営業パーソンが、自分と異なる他者に業績の出し方を教えられるとは限らないことと同じです。
自分にしか通用しない経験や感覚で結果を出すことと、同じ結果を他者が出すように教えられるかは、また別なのです。
ちょっと残念なワークショップ
よいワークショップとは?を突き詰めると、スパッとした答えが出づらいです、相変わらず。
視点を変えて、どうも残念な状況をあげていってみます。
- わたしはこれについてこう考えています。
諸君もそう考えたまえ。以上。 - わたしはこれについてこう考えています。あなたはどう?
それはダメだね!正解はこれです。以上。 - はい、やってみてどうでしたか。何か気づいたでしょ?
それが今日の気づきです。以上。 - まず、講演が長々と続く。
途中で「では隣の人と1分シェアをしてください」
そしてまた延々と講演が続いていく…。以下無限ループ。 - あきらかに達成できないことを、参加者に実施させるケース。
チームを組んで丸1日山道を歩かせ、1人が脱落したらチームの連帯責任になるルールが課されるなど。
あくまでイメージですので、ファシリテーターと相手との関係次第ではアリなんですけどね😅