第5期テーマ本
『今こそアーレントを読み直す』
仲正昌樹著(2009), 講談社.
1冊の本を深く、じっくり読む喜びを味わうというメインディッシュを楽しみながら、自分なりの人間観・組織観・社会観(ファシリテーション観)を養うという底流を持つ「じっくり読書会」。第5期のテーマ本は『今こそアーレントを読み直す』です。
ハンナ・アーレントは人文学領域ではまず外せない政治哲学者です。20世紀のナチズムの台頭やホロコーストなどの自身の経験を通じて、全体主義や悪の陳腐さを鮮やかに考察しました。ですから、ファシリテーター学習者や教育者、組織マネジメントに携わる立場の方は学んでおいて間違いない人であり思想です1。
アーレント自身がしるした書籍に直に取り組みたいとの声もありましたが、専門家をしてわかりづらいと評されるのがアーレントでもありますので、まずは入門書から…ということで新書を選びました。
アーレントやその思想に初めて触れる方、改めてアーレントの現代的意味を考えてみたい方、じっくり読書という読み方を体験してみたい方、どなたも歓迎です。いっしょにじっくり読んでみませんか?
お手元に書籍をご用意の上、ご参加ください。
書店・図書館・通販サイトなどで探す場合は書籍名やISBNコードをお使いください。
ISBNコード:978-4-8334-1741-9
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【第1回】
2023年10月26日(木) 20:00~22:00
事前読書範囲 pp.1〜70:序論「アーレント」とはどういう人か・第一章「悪」はどんな顔をしているか?
【第2回】
2023年11月23日(木祝) 20:00~22:00
事前読書範囲 pp.71~161:第二章「人間本性」は、本当にすばらしいのか?・第三章 人間はいかにして「自由」になるか?
【第3回】
2023年12月28日(木) 20:00~22:00
事前読書範囲 pp.163~最後まで:第四章「傍観者」ではダメなのか?・終わりに
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付録
- アーレントに関する当設計所の読みものとしまして、例えばグループサイズと活動の名称、そして労働から行為への誘いが挙げられます。