今回のテーマ本
『反知性主義』
森本あんり著(2015), 新潮社
本を深く、じっくり読む喜びを味わうというメインディッシュを楽しみながら、自分なりの人間観・組織観・社会観(ファシリテーション観)を養うという底流を持つ「じっくり読書会」。第4期のテーマ本は、森本あんり『反知性主義』です。
本書のタイトルである反知性主義は、〈反・知性主義〉のこと。〈反知性・主義〉ではありません。学歴社会と能力主義、キリスト教の実利主義化、自己啓発、メジャーリーガーと人格教育、ヒーロー像、カジュアルな精神分析(セラピー)、頑なな平等主義…などが米国の歩みと共に語られます。
複雑さが増すこの多元的な社会において、協働を実現する役割を担うためには、平等や倫理について考え続けねばなりません。特にこの点において、本書を読む価値は十分にあるといえましょう。
ちょこちょこと臨場感あふれるエピソードが出てくる本書は読んでいて楽しいと思います。
いっしょにじっくり読んでみませんか?
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ISBNコード:978-4-10-603764-1
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