ファシリテーターの事前準備力を鍛える「場の設計」理論講座

誰かが少し踏み込んだことを話す。それを誰かが真剣に聞く。すると別の誰かが、普段は言わないようなことを口にする——気づけば場全体が、互いの言葉を丁寧に受け取り合う空気になっている。この熱は、誰かが意図して作ったとも思えないほど、自然に立ち現れます。

そして、同じような技法を使い、似たような時間をかけていても、このような熱が生まれる場もあれば、何かがちぐはぐなまま終わる場もある。この差がどこから来るのか、言葉にしにくい。ファシリテーションや場づくりに関心のある方なら、一度は覚えたことのある感覚ではないかと思います。

すでに場を作る経験を積んできた方であれば、こんな問いが頭をよぎることもあるかもしれません。「うまくいった、と思う。でも、なぜうまくいったのかが、見えない。」「あの場は、自分の設計が機能したのか、それとも、あの参加者だったから成立したのか——確かめる言葉を、自分が持っていない。」と。この問いは、経験の浅さの問題ではなく、多くの場合、個々の技法をつなぐ「構造」の視点が、まだ十分に言語化されていないところから生まれています。

優れた場には、周到な「設計」が存在します。設計とは、参加者が自律的に動き出したくなるような足場を、あらかじめ整えておくことです。そして、その設計が周到であればあるほど、設計者自身の予期を超えた何かが場に生まれやすくなる——これが、「場の設計」の逆説的な醍醐味です。

本講座は、この「場の設計という思考」の構造を、理論と実践演習の往復を通じて学ぶプログラムです。

扱うのは、「なぜこの場を開くのか」「参加者がその場に自ら関与したくなる入り口をどう設けるか」、そして「場の構造(進め方と時間の流れ)をどう組み立てるか」という、思考のプロセス全体です。講座では、特定の体験プログラムを経験し、「この場に、どのような意図と構造が含まれていたか」をあとから読み解く講義と演習を行います。設計された体験を分析することで、設計の論理を頭だけでなく、身体的な実感として理解することを目指しています。

学習概要

Day 1:体験と理論の接続

独自に設計されたワーク教材を用いた実践演習を行い、その体験を素材に、《ねらい》《タネ》《ワーク》という設計理論の意味と構造を読み解いていきます。

インターバル(2〜4週間)

Day 1で得た視点を持って、自身の日常や業務を観察する期間です。示される問いを手がかりに、ご自身の場について、考えを温めてきてください。講座を2回に分けているのは、この時間のためです。

Day 2:思考の深化

インターバルで考えてきた「自分自身の場」を素材に、設計理論をより立体的に学んでいきます。《ワーク》選定の基準として、《ねらい》と《タネ》がどのように機能するかを学びます。

対象者

  • ファシリテーターが事前準備で考える選択肢やその取捨選択について興味がある方
  • ワークショップの実施結果を踏まえ、どのように改善するか考える際の視点を得たい方
  • 企画する場を実施する前に、その期待値や見通しを把握できるようになりたい方
  • ワークショップ設計やファシリテーションに関する学習意欲のある方

ほか経営幹部、人事、研修企画者、講師、教員、コンサルタント、研究者など「場づくり」やその活用に関心がおありであれば、どなたでもどうぞ。

開催要項

費用: 1名につき早割55,000円(税込)/通常66,000円(税込)

定員: 4名 (最少催行人数1名)

  • 2人以上でご参加の場合は、備考欄にお申込者以外の参加者様のご所属・お名前・よみがなを記載ください。

場所: 空葉堂書店 学習スペース

東京都新宿区下落合4-3-6 1F Google MAP

  • 「高田馬場」駅(JR山手線)…早稲田出口より徒歩15分
  • 「下落合」駅(西武新宿線)…徒歩3分
キャンセルポリシー、その他留意事項
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    講座1日目の開催日から7日以上前のキャンセルは50%を銀行振込にて返金いたします。
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